はじめましてイップス

野球

こんにちは、すずのじです。

12月ももう前半が終わってしまいましたね。年末が近づくほど1日が短くなっているように感じます。ほんともう寒くて嫌になります、ずっと布団の中にいたい。

そんなこと言っても仕方ないので今日も自語りしていきます。

今回は僕のイップスとの出会いと経緯です。

僕は小学生の頃は投手で投げない日は内野手でしたが、足がそれなりに早かった事と肩が良かった事を評価され、中学で外野にコンバートしました。それまでは内野のスローイングやキャッチボールも難なく、ごく自然に出来ていました。(むしろコントロールはいい方でした)

おかしくなったのは、外野に定着してからでした。

ある日突然、10m前後の距離でボールが投げられなくなりました。

相手の頭上にすっぽ抜けたり、指に引っかかりショートバウンドになったり、自分が思ったところでボールを離せなくなったような感じです。

全く理解出来ませんでした。事実を受け入れられず、単に調子が悪いだけだと、練習してれば慣れると思い、向き合おうとしませんでした。

幸か不幸か、全力投球や遠投は問題なく出来ました。その為余計に誤魔化しが効いてしまい、治そうと思いませんでした。

高校に入学し、相変わらずキャッチボールもままならず、できるだけ端の方で、できるだけ優しい人と、とばかり考えていました。

そんな自分にとってボール回しは地獄以外の何物でもありませんでした。

全力投球ならまだマシですが、それでもリリースは定まらず、どこに飛んでいくか分からない不安で一球一球心臓がバクバクでした。

ミスが出たらミスした人以外ベーラン一周なんて監督が言い出した日には「いっそ誰か俺を○してくれ」と思いました。まるで拷問です。

ただ、やはり全力投球はコントロールは悪いけど頑張れば捕れるという程度で済んでいました。

(コントロールが)良い>普通>悪いイマココ>投げれない

しかし近距離についてはもはや投げれないのレベルでした。

さて、近距離のスローイングが出来ないとなるとどんな問題が起きるでしょう?

まず、シンプルに人にボールを返せません。

相手の捕りやすい球を返そうとすると明後日の方向に飛んでいきます。走者なしでバックホームです。そして野次られ余計に萎縮します。
次にアップが出来ません。
軽く投げられない、となるとどうするのか。そう、初球から全力投球です。最初からクライマックスです。
普通に温まる前に痛めます。実際軽度の腱板損傷になりました。
ある時、練習試合で途中出場の際、ベンチ前でキャッチボールをする僕を、仕事が休みで見に来ていた父が、「お前イップスなんじゃないか?」と指摘しました。
その時初めて、自分がイップスだと自覚しました。
それからは父との特訓が始まり、庭でひたすら近距離のキャッチボールや、アメフトボールを使ったキャッチボール、ボールを指にかける練習と、やれる事はどんどんやりました。
そのお陰で、完治はしませんでしたが、誤魔化しが効く程度には投げれるようになりました。
今現在も、イップスは偶に顔を出して来ますが、当時の苦しみよりは何倍もマシです。
というのが、僕のイップスの出会いから今に至る経緯です。
周りに理解されず、自分の思ったように身体が動いてくれない事は当事者には想像できない程苦しいことです。
もしこれを読んでいる方の周りに、イップスに苦しむ人がいたら、叱責せず、練習に付き合ってあげてください。
今イップスに苦しんでいる方は、ゆっくりで大丈夫です。基本の基本に立ち返って、0から見直して行けばきっと良くなります。そして周りを頼ってください。監督やコーチ、チームメイトに、助けて欲しいと一言声をかけてみてください。もし頼れる人がいないなら、僕に連絡してください。話くらいは聞けると思いますから。
長くなってしまいましたが、稚拙な文をここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次回はもう少し楽しいこと書いていきたいと思います笑

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