どうも、すずのじです。
プロフィールを読んでいただいた方はご存知だと思いますが、筆者はイップスでした。(今も少し)
筆者は外野手でしたが、投手がイップスになるケースが多いように感じます。
筆者の現役時代に突然普通のキャッチボールができなくなってしまった投手を何人か見たことがあります。
ということで、今回は「投手のイップス」について考えてみたいと思います!
大前提として、イップスの原因は練習不足ではありません。臆病者がなるものでもありません。
むしろ真面目だったり、優しい人がなりやすいと言われています。
今でこそ理解されるようになってきましたが、一昔前までは「練習不足だ!」「相手を思いやって送球しろ」「申し訳ないと思わないのか!」などと言われましたね。
「そんなの自分が1番痛いほど分かってんだよ!!!」と叫びたくなるほど辛かったですし、イップス経験者は一度は通った道かなと思います。
そういう事言われると余計投げられなくなるから、めちゃくちゃ悪循環なんですけどねww
精神的な部分だけではなく、前述の通り、発症しやすいポジションもあります。
第一に投手、次に捕手、内野と外野どちらがかかりやすいかと言われると、自分は発症しやすさはあまり変わらないかなと思います。
例えば投手だと、目一杯腕を振って投げた後に、スナップスローに切り替えるのが苦手な人だと、感覚が分からなくなり、イップスになるというパターンが多いです。
ということで、プロの投手の例を見ていきましょう。
『【イップスの深層】先輩の舌打ちから始まった、ガンちゃんの制御不能』という記事に、元北海道日本ハムファイターズのエース、岩本勉さんの経験談が載っています。
この記事の中で、岩本さんは「イップスっていうのは、猛毒の伝染病ですからね」と語っています。
岩本さんはプロ3年目の年に本格的にイップスを患います。目の間にある打撃投手を守るために設置されたL字型のネットに自分のボールが当たり、コーチから「替われ!」と言われたことがとてもキツかったとのエピソードも語ってくれています。
こういった出来事が16年間ずっと付き纏ってくるというのは、イップス経験者にはどれだけ地獄か分かると思います。もしかすると今まさにその地獄の真っ只中にいる方もいるかと思います。
岩本さんは、考える時間が出来ると身体が硬直してしまうため、フィールディングのときのように、考える前に投げる動きに突破口を見出し、克服していったとのことでした。
引用した記事は全4回の連載記事ですが、とても興味深い話が多いので、ぜひ皆さん読んでみてください。
今イップスに悩んでいる方や、近くにイップスに苦しむ人がいる方はすごく参考になる記事です。
完全に治るのは難しいかもしれません。
しかし、プロでもイップスを抱えながらプレーしているのです。大きく改善することは可能でしょう。
岩本さん曰く、イップスは公言した方が楽だと言います。周りが触れないように気を遣ってくれる方が辛いのだと、筆者も現役時代はその空気を感じていたので、いっそいじってもらえると楽だと感じていました。
実際、当時のチームメイトは一緒に悩んだり、イジってくれたので、かなり気が楽になっていました。
そうした精神的な部分にゆとりを持つことが出来れば、症状は軽減されるのではないかと筆者は考えています。
技術的な部分は、筆者にも正解が分かりませんので、岩本さんの記事を読んでいただく方が早いでしょう。
ちなみに筆者の考えた解決策は「ノートに今思っていることを素直に書く」です。
人間は文字を書く速度より遥かに早く思考するため、思考に心が追いつかないらしいです。そのため、ノートに書くことで、思考がゆっくりになり、気持ちが整理しやすくなるのです。そうやって書いたノートを見てみれば、自分が何故そこまで追い込まれてしまったのか分かるので、原因究明しやすくなりますよ。
イップスはまるで治療法の確立されていない未知の難病に突然なるような絶望感だと思います。
私はそんな絶望を味わった人に一人でも多くこの記事を読んでいただきたいです。そして、ほんの少しでも救いになればいいと思っています。もしも誰にも相談出来ず、悩んでいるという方はコメントにて想いを書いてください。微力ですが、あなたの助けになりたいのです。
引用(【イップスの深層】先輩の舌打ちから始まった、ガンちゃんの制御不能https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2017/05/25/___split______split_5/)
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